唾液の分泌が虫歯予防に繋がる理由

唾液の分泌は、加齢、病気、薬の副作用、ストレスなど、いろいろな原因で減少することが知られています。
「今まで虫歯になんかなったことがない」「歯医者にかかったこともない」というような人でも、唾液の分泌が少なくなると虫歯になってしまうことがあります。
言い換えると、唾液が虫歯を予防していたともいえるわけです。唾液には本当に虫歯を予防する効果があるのでしょうか。ヨクシオファミリー歯科と一緒に見ていきましょう。

虫歯の原因

虫歯の原因

虫歯が起こる原因は、ストレプトコッカス・ミュータンスなどの虫歯菌にあります。虫歯菌には乳酸という化学物質を作り出す性質があります。
歯は、体の中でもっとも硬い物質なのですが、乳酸には弱く、溶かされてしまいます。乳酸が歯の表面を溶かしていくことで歯に穴が生じます。この状態が虫歯です。
虫歯という名前の由来は、昔の人が「虫が歯を食べることが原因」と考えていたところにあるのですが、あながち間違いではないのですね。

虫歯を予防する唾液の働き

唾液にはいろいろな効果があります。たくさんある唾液の働きのうち、虫歯の予防に関係するものをピックアップしてみました。

■洗浄作用
唾液には、お口に残っている食べかすや汚れを洗い流す働きがあります。これによってお口をきれいにし、虫歯菌が増えにくい環境を作ります。

■再石灰化作用(さいせっかいかさよう)
再石灰化とは、虫歯菌によって溶かされてできた歯の穴を治すことです。唾液には、再石灰化させる作用があり、初期の虫歯なら治すことができます。

■抗菌作用
お口の中にいる虫歯菌などの細菌の数や活動を抑える働きがあります。

■中和作用
虫歯菌が作り出した乳酸によってお口の中のpHが酸性に傾いたとき、それを中和する働きが唾液にはあります。これにより、歯の表面が溶かされにくくします。

唾液の量

唾液の量

唾液が分泌される量は、10分間に10mlが正常と言われています。
唾液の量を測る方法に、ガムテストという方法があります。コップとガムを用意して、10分間ガムを噛み、出ていた唾液をコップに溜めていきます。10分経ったら、その唾液の量を測ります。10ml以上あれば正常です。
ガムを噛むだけなので簡単です。唾液が少なくなったかもしれないと思ったら、一度測ってみてください。

唾液を出して虫歯を予防しよう

唾液の分泌が少なくなってきたと思ったら、唾液をたくさん分泌させるようにして虫歯を予防しましょう。

■唾液腺マッサージ
唾液腺とは、唾液を作り出している元の部分にあたる組織のことです。唾液腺をマッサージすると唾液腺が刺激されて、唾液が出やすくなります。

■ガムを噛む
ガムを噛むという刺激を唾液腺に与えると、唾液を作り出すよう促す効果が現れます。
継続的にガムを噛むことで、唾液腺を長期間刺激し続けることができます。すると、唾液の分泌量が増加します。

■薬
唾液腺に作用して、唾液の分泌を促す効果のある薬があります。サリグレンやエボザックなどいろいろありますので、唾液の分泌が少なく、マッサージなどで効果が出ない場合は、薬を使ってみるのもいいでしょう。

まとめ

唾液には虫歯を予防する効果があります。唾液の分泌が減ると虫歯になりやすくなります。唾液の量が少なくなってきたと思ったら、唾液の分泌を増やすために、マッサージをしたり、ガムを噛んだりするなどしてみることをお勧めします。

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