インプラントというと、あまり馴染みがなく、不安に感じる人もいるかもしれません。でも、実は治療法が開発されてから半世紀ほども経っている歴史の長い治療法です。日本では保険が適用されないため、まだメジャーな治療法とは言えませんが、歯が抜けた際に行う治療の中では最も「自分の歯のように噛める」治療法であり、自然な見た目や周囲の歯を傷めない健康的な治療法ということからも、人気が高まってきている治療法です。
インプラントは歯を失ってしまった場合に、その部分の骨に人工の歯根(インプラント)を埋め込んで、歯をかぶせる治療法です。噛んだ感触が直接骨に伝わるため、自分の歯で噛んでいるような感覚が得られるのが最大の魅力とも言え、ついつい人工の歯であることを忘れてしまうほどです。このような点から、よくインプラントは「第三の歯」とか「第二の永久歯」というように例えられます。
インプラントはよく差し歯と混同されていることがあります。おそらくインプラントを「歯茎(骨)に差し込んでいる歯」という意味合いで「差し歯」と思っている人が多いようです。でも、差し歯というのは、歯根が残っている場合に、歯根の内部に差し込んでいる歯のことを言い、歯のないところに穴を開けて埋め込むインプラントとは全くの別物ですので、混同しないようにしましょう。
インプラントは失った歯を補う優れた治療法ですが、利点もあれば欠点もあります。治療を選ぶ際には、その点をよく把握した上で決めていきましょう。
インプラントは成功率の高い治療法で、インプラントの成功率は95%以上だとよく言われますが、これは治療を行う歯科医師、インプラントのメーカーなどによってももちろん変わってきます。
インプラントが成功するかどうか、というのはインプラント体(人工歯根)がどれだけ早期に、どの程度しっかりと骨にくっつくか、というところにかかっています。
インプラントは人工臓器の中でも、生体(骨)としっかりと結合する方であり、「最も優れた人工臓器」と言われていました。でも実際、インプラントが骨と結合している面積は40≠U0%程度と案外低く、しかしそれにも関わらずある程度良い結果は得られていました。
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インプラントが骨としっかりくっつくために、インプラントの表面性状というのは研究に研究が重ねられており、現在では昔と比べて骨との結合が非常に良くなっています。しかし、実は、インプラントというのは、製造されてからだんだんと時間とともに表面が劣化し、歯科医院で使われる頃には、製造されたばかりのインプラントと比べ、周囲に骨ができづらくなっていることがわかったのです。
でも、工場で製造されてから歯科医院に届くまではどうしても時間が経過してしまいます。できたばかりのインプラントと、時間が経過したインプラントとでは、骨のできる量が倍ほども違うことがわかりました。そこで開発されたのが、光機能化技術です。
時間が経過したインプラントであっても、特殊な光を表面にあてることによって、インプラントと骨が98.2%まで結合することがわかりました。このことにより、インプラントと骨の結合スピードが4倍にも速まり、そしてこれまでよりも3倍結合力が高くなる、とい結果が出ました。つまり、インプラントの成功率を大幅に高められるようになったのです。
ヨクシオファミリー歯科ではインプラントの成功率を100%に近づけるべく、いち早くこの光機能化技術を取り入れ、活用しています。